2015年9月20日日曜日

地上接眼鏡 テレストリアル・アイピース

 手放してから久しいが、ケンコーの初代ムーンライト型(D60mm/f800mm)を使っていた時期がある。
それにはT-18mmという地上接眼鏡:テレストリアル・アイピース(Terrestrial Eye-Piece)が付属していた。
 ある時、分解掃除しようとして眼レンズを外したら、中のスプリングによって一気に部品がはじけ飛んだ。結構複雑な構造で、半ベソかきながら、ああでもないこうでもない、と試行錯誤しながら組み立てた記憶がある。

 地上接眼鏡は、「主鏡による上下左右逆像をさらに上下左右逆像にする望遠鏡」と解説しているサイトがあるが、マグニファイアーと異なり単独で覗いても何も見えないし、四苦八苦して組み立てた各光学部品の説明にもなってない。

 近年、リレーレンズを応用した機材の製作について考えていたとき、ふと地上接眼鏡もリレーレンズを利用しているのではないか、と思いついた。事実を知りたくて検索したが、光学的仕様と製造品質を混同して地上接眼鏡=粗悪品扱いするサイトばかりで、構造について参考になるものが見つからなかった。

 現在はほとんど製造されていないようで、コルキットの別売パーツとして販売されているだけだ。オークションでも地上接眼鏡単体の出品はほとんどなく、あっても非常識な開始価格だったりする。最終的には分解調査するのが目的だから、カビありジャンク品で十分なのに…

で、ようやく入手できたのがこれ。

  • 長さ195mm
  • 最大直径27mm
  • 重さ56g
 ただジャンク品ではなく実用品だったので、本格的な分解は後回しにすることにした。


 実測した見かけ視界は31度前後だった。
 これが製造されていた当時のツァイス・アッベやケルナーの見かけ視界が40度以下だったから無茶苦茶に狭いわけではない。なんたって近寄りにくいターゲット、例えば鳥や獣なんかをウォッチするための接眼鏡なのだから…


 対物側のバレルを外して眼レンズから覗くと、15倍前後の上下左右逆像の顕微鏡であった。
 眼レンズ単体は16倍前後のルーペだ。
鏡筒部分だけなら上下左右逆像の5〜6倍のルーペ………

 ………実は、これらの特徴を備えたものを既に所有していた…


 タカハシ FM-60 ピント合わせルーペ。
主な用途は高倍率ルーペだが、バリフォーカル・正立アイピース(約4〜6mm)としても使える。
こいつの見かけ視界も30度強だ。
なぁんだ、タカハシも地上接眼鏡、売ってたんじゃん。

2015年9月10日木曜日

LB150 40×150 ED-SX on ニコン・ピラースタンド


 アダプターが届いたので、ドットサイト・ファインダーを取り付けたばかりのLB150をピラースタンドに載せてみた。

 今回届いたニコン20×120 III型用大型スタンドアダプターはΦ180mmで、LB150シリーズ用架台のΦ200mmより 一回り小さいが、普通の使用には支障ない。


 総重量50kgを越える。大型のキャスターが欲しい。