私はボーイスカウト活動に指導者(いわゆるリーダー)として参加していた時期がある。ボーイスカウト活動には多くの儀礼・儀式があるが、その中で代表的なのが国旗儀礼だと思う。集会で国旗儀礼に臨んだ少年・少女たちが、「国家元首の臨席する式典に臨んだ本物の儀仗兵以上に」緊張していたことを今でも思い出す。
国旗儀礼の詳細はボーイスカウト関連のサイトをご覧いただきたい。
ちなみにボーイスカウトの制服はアフリカの警官の制服が基になっている。私は軍服が基になっているのだと勝手に思い込んで当初活動参加に抵抗を感じていた。当然、ボーイスカウト活動には軍事的なものは含まれていない。
他国のスカウトと交流する機会もあり、自隊以外の国旗掲揚、国歌斉唱に臨むこともある。そのときは全員必ず、作業を止めその国、その国土、その国民に対する敬意や友情を示すため直立し、敬礼するように指導した。
外国では一般の少年・少女に対してもそのように教育していると聞く。
その逆に、外国旗に対する侮辱的な行為はれっきとした犯罪である。
(日本国)刑法 第92条
外国に対して侮辱を加える目的で、その国の国旗その他の国章を損壊し、除去し、
又は汚損した者は、2年以下の懲役又は20万円以下の罰金に処する。
前項の罪は、外国政府の請求がなければ公訴を提起することができない。
なんらかの理由で外国旗などを廃棄、焼却する場合は、外国政府に誤解されないように処理しなさいよ、と言うことだ。
聞き慣れない国章について、日本では法制化されていないが、いわゆる「菊の御紋」や「五七の桐」などが国際慣例上、日本の国章とされている。
そして法制化されている日本の国旗はいわゆる「日の丸」だけだが、
国際的に国旗には、市民旗、政府旗、軍用旗がある。
日本の場合、市民も政府も民間船も「日章旗」を掲げる。だが海上自衛隊は非武装の民間船と区別するために軍用旗として「旭日旗」を掲げている。
よって、「好む・好まざる」に拘らず国際慣例上、旭日旗は日本の国旗だ。
大韓民国にも海軍旗がある。赤・青の陰陽太極柄と錨が青い海に臨んでいる意匠だ。
これも大韓民国の国旗だから礼節をわきまえて取り扱わなければならない。
ここで、大韓民国の外国旗の取扱いについて気になったのだが、ハングル文字が読めないので、Wikipediaで大韓民国の刑法を検索した。
第4章 国交に関する罪
第109条 (外国の国旗、国章の冒涜) 外国を侮辱する目的で、
その国の公用に供する国旗又は国章を損傷、除去又は汚辱した者は、
2年以下の懲役若しくは禁錮又は300万ウォン以下の罰金に処する。
<改正 1995年12月29日>
日本の刑法とほぼ同じ刑罰の上、「外国政府の請求」がなくとも公訴される点は日本以上に厳しい。
んっ?!それにも拘らず、彼の国の国民が燃やしたり、踏みにじったり、破いたりしても制止、処罰されている様子はなく、それどころか韓国政府機関までもが侮辱的に改ざんした「旭日旗もどき」を諸外国で展示している。
すなわち大韓民国政府は、自らの法律を無視し、国交に対する罪を犯し、日本国、日本の国土、日本国民を侮辱しているのは明白だ。
交戦中の相手国に対して、そのような侮辱的な行為のあることは理解しているつもり…
いや、私の知らないうちに「戦争」始まってた?
追記
スポーツなどの国際大会で、日本代表選手たちを応援するために使用する旗は、「日章旗」であるべきだ。
たとえ代表選手としてに自衛隊隊員が参加していたとしても、彼氏・彼女等は自衛隊ではなく日本国の代表として競技に臨む。だから、日本代表選手たちを、日本国民として応援するときに使用する旗は、日本国の市民旗である「日の丸」が最適だからだ。
旭日旗は自衛隊と自衛隊隊員が矜持を持って使う軍用旗である。
軍用旗を掲げて、他国の領土・領海を無断航行すれば、非武装であっても侵略行為とみなされる。国内でも使い方によっては身分詐称の疑義が生じる。
たとえば自分の所属する組織の社旗や校旗、都道府県旗・市町村旗などの意匠が、部外者によって組織と無関係な場所・状況で勝手に使用されていたとしたら気分、害されるだろう。まして、他国や他国民を非難・侮辱、嫌悪の表現目的で使用されているとしたら…
旭日旗の濫用は、自衛隊・隊員にとってはた迷惑なことだろう、と考える。
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