2013年11月12日火曜日

ニコンのフィールドスコープ用アイピース

天文用アイピースのバレル直径は一般的に31.7mmと考えられているが、実は1¼インチ≒31.75mmである。ビクセンなどの国産スリーブは31.7mmを前提に製造しているらしく、この0.05mm差が厳冬期に入れられないアイピース(古いタカハシ製)を生んでいる。

某量販店で中古より安く新品が販売されていたを見つけ、ニコンのフィールドスコープ用アイピース MC 20x/25x/25xを2個購入した。
ニコンのフィールドスコープを持っていないので、天体望遠鏡かスーパー・ビノで使用するわけだが、BORGの天文用アダプターは既に絶版だし、なによりこのアイピース、Oリング押さえつけ用のツバの位置に焦点がある。
出来の悪いアダプターでこの位置を変えたくない。

一般的にネジ山の直径はスムーズにねじ込める様、0.1〜0.2mm公称値より小さくなっている。
旧式のニコンのフィールドスコープ用アイピースは、Φ32P0.75mmのネジとOリングで本体に固定する。
つまりフィールドスコープ用アイピースのネジ山はΦ31.8mm前後と言うことだ。
ということで、Oリングをずらし、少しネジ山をさらってみた。

 









これでスリワリ式はもちろん、海外製バレルのほとんどで使用できるようになった。
本来の用途でも酷使されたものと同様、防水性は劣るが使用できるはず...

天文用に使用したところ、焦点距離21mm前後、見かけ視界60°前後の無理のない仕様で、色収差もなく、周辺像の乱れも少ない、優劣判定の基準として使用できるアイピースだった。
NAVシリーズではなく、こちらを天文用として販売すれば当たり外れの激しい海外製アイピースは要らなくなるのにな...

0 件のコメント:

コメントを投稿