2015年3月23日月曜日

KENKO 7×32 SWA が来た

フジノン 7×50 FMTRC-SXを入手したばかりなのに、広角の双眼鏡が欲しくなった。ワイドビノ28は低倍率すぎた。

ミザールのスーパーワイド・シリーズを検討したが、もうちょっと拡大率が欲しい。個体差も大きいようだ。
で、ナグラーに迫る見かけ視界91°のスペックに釣られて選んだのが、ケンコー 7×32 SWAだ。
実視界13°だからワイドビノの半分弱、普及クラスの7×双眼鏡の約2倍の視界があるはず…
だが、でも、ケンコー製なんだよな…

注文した翌日に届いたので’、手持ちの中で一番スペックが近いニコン 7×35Eと比較してみた。
ビクセン ASCOT SW10×50に匹敵する大きなプリズムのせいか、プラスティック筐体にもかかわらず実測680gとニコン 7×35Eより50g重い。
持った感触も一回り大きく感じる。



ナグラーほどではないがグルっと見回せば、確かにニコン 7×35E(7.3°)の2倍弱の視界がある。
しかし視野周辺の歪曲や減光が大きく良像範囲は1.5倍くらい。また陽射しが写ったフレアもうるさかった。
アイレリーフは短く(8mm)すぐ曇る。眼鏡は使用しないほうが無難。

結局見かけ視界以外の取柄はなかったが、ニコン 7×35Eの約⅓の値段だったし、惜しまず使うことにする。

2015年3月5日木曜日

VIXEN VSD100F3.8 on PENTAX 75赤道儀

久しぶりに75赤道儀を引っ張りだした。

 私の75EDHF赤道儀は発売日前に予約、購入したファースト・ロット品で、そのあとすぐに改善された欠点が、すべて存在している。
例えば赤緯タンジェント・スクリューのスプリングが弱く、鏡筒バランスの崩れで極端な場合振り子のように揺れる…など。
眼視観望なら支障ないのだが、観望だけなら経緯台の方が簡便なので出番がなくなった。

 75EDHF鏡筒は他の架台に同架して、たとえば太陽のCaKや白色光観測に使用している。
対物レンズの前に減光フィルターや回折格子などをおけるよう、普段はフードにケンコー・テクニカルホルダー2を付けている。
アイピース・スリーブやファインダー・シューの工夫は、過去のアーカイブで解説済みである。

  他の架台に同架できるよう鏡筒バンドには、強引にM5ネジ穴×4個を開けたアリガタを付けている。
そしてアリガタを付けたまま組み上げられるよう、75赤道儀にもアリミゾを付けている。
 単体で市販されているアリミゾは、直径が大きすぎて赤緯クランプと干渉する。
またアリミゾを固定するためのアダプタの厚みで、バランス・ウェイトが常に2個必要になる。

 なので、こちらも強引にM5ネジ用バカ穴×4個を開けたKDS経緯台のアリミゾを付けている。
 色や固定方法はともかく、外観の意匠はとても気に入っている 。

 モーター・ドライブはDS-2。
南半球では反対側に取付けて使用できるが、取付けミス予防のため、南天用ネジ穴をイモネジで塞いでいる。

 クラッチがないので手動微動するときはモーター・ドライブの固定ネジを緩めなければならない。
また、その重さで赤経方向のバランスが狂う困った代物。
 ウォーム・ギアの歯数は147なので他社製モーター・ドライブの流用はちょっち難しい。

 三角板にはDS-1モーター・ドライブ用の大穴が開いている。
この穴からアイピースなどを落としたことがあるので、使用時は金属製の皿を置いて塞いでいる。

 75赤道儀を引っ張りだした理由はこれ。VSD100F3.8を載せてみた。
ファインダーはPENTAX 75EDHF用の6×30、鏡筒バンドは重量軽減のため、ガイド鏡用リングを使用した。



ウェイト3個は架台強度上無理なので、撮影はあきらめるしかないな…

2015年3月4日水曜日

ワンクリック詐欺 080-2286-3397 info@con-pic.com

 受講生から、身に覚えのないアダルトサイトからの請求画面がしつこく表示されるようになってしまった、と連絡があった。数年前、別の受講生の請求画面を消してあげたことがあり、それを思い出して私に連絡してきたとのこと。

 請求画面の情報を送ってもらうとともに、決して電話、メール、ウェブページなどのアクセスを行わないようにと指示する。 請求画面の情報でウェブ検索すると、被害相談窓口をうたった便乗サイトがゾロゾロとヒット。これらにもアクセスしないよう指示する。

 数年前の手口なら、レジストリとタスクスケジューラからmshta.exeを起動するエントリを削除するだけだったから数分で済んだのだけど、もっと巧妙になっているだろうから、対処には数日かかるかも知れない、とことわった上で被害を受けたPCを預かることにした。

 無線LANを止めてネットワークから切り離した状態でPCを起動、しばらくすると…

たとえ身に覚えがあっても、金を払う気にはならない。
タスクマネージャーにはmshta.exeのプロセス…

 同じ手口かな?と、スタートアップフォルダ、レジストリとタスクスケジューラで怪しいエントリを探すが、それらしきものは見つからない。
 ネットワークを切っていても「正しく」請求画面が表示されるので、PCのどこかにこの画面の元ファイルがあるはずだが、怪しい*.htaや*.vbsも見つからない
 MSIEのウェブ参照履歴から感染源を探そうとしたが、感染前の履歴はすべて抹消されていた。行き詰まってしまった…
 
 しかたなくタスクマネージャーでじっとプロセスの変化を見ていたら、PING.EXEのプロセスがずっと起動しっぱなしであることに気付いた。コマンドプロンプト以外のcmd.exeのプロセスもいる。
試しにmshta.exeとcmd.exeをkillしても、請求画面が再表示されるとcmd.exeもrespawnされる。
 バッチファイルが仕込まれている!? 早速*.batを探すと、
ビンゴ!隠しフォルダProgramDataのmyconフォルダ中に"resta.bat"を見つけた。

 PING.EXEを使って断続的にmshta.exeプロセスを探し、いなければ請求画面表示用のバッチファイルを起動する仕組みだった。請求画面表示用のバッチファイルやHTMLファイルも初歩的だが効果的に偽装されていた。

 myconフォルダをゴミ箱に入れて再起動する。
あとは"mycon"をキーにレジストリを検索、ゴミ掃除をすれば作業は完了。

2015.5.27追記
このアーティクルを投稿してからページビューが数倍に増えた。
使用ブラウザの大半はバッチファイルが動くWindows専用インターネットエクスプローラー(MSIE)だったし…
自分のPCが知らないうちにボットになってて、迷惑メールの発信源やDoS攻撃に参加しているかもって、考えたこともないのだろう。
ハッキリ言わせて貰えば、痛い目みて凝りたのなら、この機会にセキュリティについて真面目にたっぷりと考えるべきだ。