ミザール製地上接眼鏡(Terrestrial Eye-Piece F16mm)を分解してみた。
焦点距離を陽光・ものさし測定したところ、眼レンズは両凸シングルf15mm、それ以外は同一の両凸シングルf35mmだった。
光学系以外でもスペーサが無塗装塩ビパイプだったりして、徹底的にチープ。
この地上接眼鏡の当時の売価は不明だが、現行品 KOL T-18mm の価格から類推すれば、これは仕方ないこと、か…
今日の安価な天体望遠鏡セット(「入門用」とは決して言いたくない)には地上接眼鏡の代わりに正立アダプター(エレクティング・レンズ)が付属している。概ね1.5倍くらいのバロー・レンズとしての機能も兼ねている。
ということは、上記の地上接眼鏡の前半部分にスリーブを付けたようなもの?か…
でも、それを確認するためだけに不要なセットを買う気にならないし、エレクティング・レンズ単体で入手できる見込みもない。
で、代わりにビクセンの地上レンズ 31.7ADを入手した。(でも実売価格はセットの方が安い!)
こいつは等倍のリレー光学系で、プリズム光学系とは異なり使用・不使用によるドローチューブ繰出し量に変化はない。
そして、広角アイピースの見かけ視界が50°以下に制限されてしまうこと以外の違和感はない…
地上接眼鏡も、 当然必要なコストを惜しんだりせずに作っていれば、粗悪品呼ばわりされることはなかっただろうに。
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