2017年9月14日木曜日

テルラド・ファインダーへのアリガタ装着

 TELRADファインダーまだ現行品だったんだぁ。

 ファインダーを接眼部の近傍に取付ることができない場合でも、TELRADファインダーは見やすい。
でも、両面テープで鏡筒に貼り付けたり、ベルトで縛り付けるって嫌だ。穴を開けてネジ止めするのは、もっと嫌だ。

 LB150 40×150 ED-SXの光軸にほぼ平行に、ファインダー台座を取付けることができたのを機会に、TELRADファインダーにアリガタを付け、ファインダー台座に自由に脱できるようにした。







 構造は安価な輸入ドットサイト・ファインダーにあわせてた。つまり、
 

 アリガタと本体を、対向させたコの字(この作例では角ばった「つ」の方が近い)のアルミ・アングルで同時に挟み、その隙間に通したネジで固定する。
 本体側は外縁部の出っ張りに引っ掛ける。
 アリガタ側はアングルを斜めに削り、その部分をw12 × l50mm × t2mm のアリガタにネジ止めしているアルミ板の側面を斜めに削り落とした部分に(すなわち、アルミ板側//アングル側)引っ掛ける。

 長さ70mmのM4ネジ×2本を締めればがっちりと固定できる。
また、アリガタ式ではない輸入ファインダーの台座にも対応することができる。

EQ6Pro用ピラー脚 W⅜ネジ架頭の試作

 EQ6Pro用ピラー脚のパイプ内径・外径を測ったら、Φ93・103mmだった。
ハイランダー専用架台の座面外径は100mm、AYOtraveler経緯台の座面も約100mmだ。
ピラー部パイプに直載せできるかも、ということで、ジャンク・ボックス入りしていたΦ90×t8mmの円形座金(本来は多分、建築用部材)を持ち出した。


 円形座金の外周に60°間隔でM6のタップをたてた。
元々あった中央のΦ16mmの穴の両側からスプリンワッシャ越しに2個のナットでW⅜ボルトを固定する。
スペーサー代わりにt3mm×2枚のアルミ・リングを両面テープで貼り付けた。
 円形座金をM6×3でピラー部に固定したところ。
 円形座金とピラー内面には1mm強の隙間があり、ピラー最上部はスペーサー上面より2mm程高い。
架台台座をねじ込んでいけば、この隙間が弾力でもって架台座面をピラー最上部に押し付けるはずだ。
 ハイランダーを搭載したところ。
 SUPER-BINO 150DX や LB150 40×150 ED-SX に比べたら桁違いに軽いハイランダーだが、キャスターのおかげ安心して移動できる。
 AYOtraveler経緯台+C6-Nを搭載したところ。
三脚に比べて重量があるためか、バランスウェイト無しでも安定している。
 TG-SPⅡの台座として使用しているスリック・プロフェッショナルデザイン2三脚の雲台を搭載したところ。
座面がピラー上部にかかっていないため、ネジがすぐ緩む。
 小径の架台には補助プレートが必要だな。

コーワ・ハイランダー用PL6.3mmアイピース

 ビクセン?扱いのPL6.3mmアイピースを二個セットで入手した。
中国製色消しラムズデンと同様、視野レンズ、眼レンズともに同径対向平凸の光学系だ。
さらに、以前所有していたケンコーのPL25mmレンズと同じ仕上げだ。OEM元が同じなのだろう。

 オリジナルは直径1¼インチ、長さ22mmの段付きバレルだった。
段付きバレルの加工がしづらかったので使っていないバーローレンズの、長さ30mmのバレルを中央で切断、13.8mm×2本にした。

 オリジナルのバレルと鏡筒にあたる銘入りのリングを外し、代わりに切断したバレルをねじ込むと、無限遠に合焦するハイランダー用71倍アイピースになった。


 同倍率のペンタックス75EDHF+XW7と土星の単眼視で比較したが、優劣は感じられなかった。
ハイランダーも色消しラムズデンもマズマズ、かな。

 ハイランダーを搭載しているピラー脚については、後ほど。

2017年9月4日月曜日

オリンパス U-FT を使った高倍率マグニファイヤー

 オリンパスの視度望遠鏡 U-FTを入手したのは、昨年の始めだった。









































  直径36、43、46mmの円筒であれば、脇のローレット・ネジを回すだけで固定できる。 シングル・コートだが、丁寧で精密な造りだ
 遠くを見れば4倍の倒立望遠鏡として、約10cmまで近寄れば約15倍の顕微鏡になる。
 本来は、顕微鏡撮影装置のファインダーに取付け、特に低倍率時の精密なピント合わせに使用するものだそうだ。これって、マグニファイヤーだよな。

 ペンタックスXWアイピースのアイカップを外せば43mmのフィルター・ネジが現れる。
 ここに取り付ければ、コリメート撮影時のピント合わせに利用できるのだが、実はコリメート撮影は、あまり行わない。
 カメラのマグニファイヤーにはどうか、と思いついて19→34mmステップアップ・リングと34→28mmステップダウン・リングを取り寄せた。
 ペンタックスK-rにニコンDG-2を取付けるために一部を欠いたDK-22に、19→34mmステップアップ・リングをねじ込む。ネジ径が少し小さかったのでDK-22側を紙ヤスリで少し削った。
 U-FTの鏡筒外径にはM28mmのネジ部があるので、34→28mmステップダウン・リングを介して19→34mmステップアップ・リング→DK-22と接続する。
 これで4倍マグニファイヤーが出来上がった。倒立像で視野中央しか見られないが天体なら問題ない。

 ピントが無限遠に合ってさえいれば大概の低倍率単眼鏡は、高倍率マグニファイヤーになるってことだ。