天頂ミラーに押され天頂プリズムが絶滅危惧種化している。
国産2インチ90度天頂プリズム(販売終了品)や笠井TR.の様に販売終了してウェブ落ちしたサイトもある。
天頂プリズムは生産性や重量以外にも、F6クラス程度なら影響ないが極端な短焦点鏡だと偽色が出る場合がある。
でも光路長のせいで天頂ミラーが使えず、鏡筒を切断したり天頂付近を諦めなければならないような機材にとっては、そんな欠点は些細なことだと思うのだが。
今は上記天頂プリズムと同じハウジング構造のBORG【7319】に、別途手配した直角プリズムを入れて使っている。
このおかげで光路長は110mmから実測約89mmに短縮し、手持ちの1¼ 天頂ミラー(実測95mm)よりも短くなった。
現行品の ケンコー・トキナー 2インチ90°天頂ミラーも同じハウジングのように見えたので、入手して分解してみた。
BORGのミラーはフタとの間のウレタンシートでハウジングに圧え込まれていたが、こいつはコーキング剤でフタに接着されている。はみ出したコーキング剤はフタとハウジングの間も接着していた。
写真はカッターナイフで切り開いたところ。
左側は 直角50mm(斜面部約70mm)のプリズム。Edmund optics直角 (90°偏角)などから入手できる。
カッターナイフでミラーも切り離し、しがみついているコーキング剤を削り落とす。
プリズムを落し込む。
ゴム系の緩衝材は硫黄成分がこわいので、DIYショップで買った天然スポンジで抑えこむ。
でもスポンジは経年劣化するので、直接プリズムには触れないよう、プリズムを包んでいた紙の切れ端をはさむ。
75EDHFで光路長がBORG改と同程度になったのを確認した。
【追記】
この記事を見て書いたと思われる天頂ミラーの商品説明をヤフオクで見つけました。
この天頂ミラーのハウジングは、BORG改の89mmに対し光路長96mm以下にはならない、似て非なるものでした。
また、Synta系パーツはよく仕様変更されるため、いつもこの通りに改造できるとは考えないでください。
改造のリスクは自らが負うべきものであって、改造を他人に勧める行為は慎むべきだと思います。
【追記】
またヤフオクで、改造品を国産メーカー品と偽って販売する者まで出てきた…
2013年5月25日土曜日
2013年5月22日水曜日
フィルターの効果
手持ちのフィルターの透過光を、直視分光器で観察してみた。
まず、干渉フィルター
ALP2とALP1はメーカ不明の対光害フィルター。アイピースの焦点面前につけているためか、赤と緑の二重像に見えるのが気になっている。
UHCはZhumel、O-IIIはbaader製品。アイピースにつけるとほぼ緑の単色光のように見える。
MARSはSirius製品。見た目あまり効果を感じない。Na-Dのカットだけかな。
COMETはケンコーのコメットフィルター。なるほど2枚セットで販売してたわけだ。
カラーフィルター
SR-64はケンコー製。ヤフオクで下手な干渉フィルターより高値がつけられていることがある。
R-1はWalzブランド。少しオレンジがかった感じに見える。
R,G,Bはケンコーの3色分解フィルター。この画像だけで見ると他のフィルターの代用品になりそう。
まず、干渉フィルター
ALP2とALP1はメーカ不明の対光害フィルター。アイピースの焦点面前につけているためか、赤と緑の二重像に見えるのが気になっている。
UHCはZhumel、O-IIIはbaader製品。アイピースにつけるとほぼ緑の単色光のように見える。
MARSはSirius製品。見た目あまり効果を感じない。Na-Dのカットだけかな。
COMETはケンコーのコメットフィルター。なるほど2枚セットで販売してたわけだ。
カラーフィルター
SR-64はケンコー製。ヤフオクで下手な干渉フィルターより高値がつけられていることがある。
R-1はWalzブランド。少しオレンジがかった感じに見える。
R,G,Bはケンコーの3色分解フィルター。この画像だけで見ると他のフィルターの代用品になりそう。
2013年5月20日月曜日
自作グレーティング
500Line/mmと1000Line/mmの回折シートを入手して実験していたが、500Line/mmでも回折角は20°以上になる。
眼視はともかく、撮影するためには遮光と重量バランスを考えたカメラの支持器具が不可欠との結論に達した。
ロンキーテストとはどんなものか試してみたいと考えて、レーザプリンタでOHPフィルムに印刷して100Line/inchのスクリーンを作っていたが、当然、評価に役立つものではなかったので作りっぱなしで放置していた。
その自作ロンキー・スクリーンを75EDHFの対物レンズの前に付けているフィルターホルダーにはさみ、10秒間M42を固定撮影したのが以下。
約4Line/mmの回折格子は、眼視での効果はほとんどないが写真だと意外と面白い。
40〜80Line/mmくらいあれば画角いっぱいに分散するのだが、プリンタではせいぜい10Line/mmまでしか印刷できない。
眼視での効果が少ないから市販品も小さなスライドサイズしかない。困った。
2013年5月18日土曜日
2013年5月17日の月面X
上弦の月の欠け際にある隣接した複数のクレータが「X」の形に輝く日が年に数回ある。
その日に当たる17日の18時から22時ころまで観望していた。
眼視では19時頃にはすでに「X」に見えていたが、19:12分の写真ではまだ右上が欠けている。
感光素子のラティチュードが狭いのだろう。
この撮影のあと先日入手したR-64フィルタを装着した。
19:53分の時点ではまだ繋がっていない。
20:29、写真でも繋がった。
20:54視野中央に「X」が輝く。
21:50左上が途切れた。
次回は11月10日19時前後の予報
その日に当たる17日の18時から22時ころまで観望していた。
眼視では19時頃にはすでに「X」に見えていたが、19:12分の写真ではまだ右上が欠けている。
感光素子のラティチュードが狭いのだろう。
この撮影のあと先日入手したR-64フィルタを装着した。
19:53分の時点ではまだ繋がっていない。
20:29、写真でも繋がった。
20:54視野中央に「X」が輝く。
21:50左上が途切れた。
2013年5月7日火曜日
ビクセン HAL-130三脚が来た
SUPER-BINO 150DXを搭載しているスリックのプロフェッショナルデザイン2三脚は、自分がぶら下がってもびくともしないことを実証済みだが、所詮W3/8ネジ一本で30kgあまりを支えているわけで、観望会などで不慣れな人に触れさせることは恐ろしくてできない。
それで、生産中止によって新品の入手ができなくなっている、ビクセンのHAL-130三脚の中古を入手した。
本当はHAL-110かできれば70の方がSUPER-BINO 150DXを搭載しやすい高さなのだが、130でも搭載できない高さではなさそうと判断した。
写真などではペンタックス三脚のパチもんみたいに見えていたのだけれど、それは誤りだった。
早速SUPER-BINO 150DXの架台を搭載しようとしたら、方位微動突起の下部が太くて入らない。
鋳造品の強度を稼ぐための工夫じゃないかとは思うが、困った。
仕方ない、ヤスリの出番。
方位微動突起の逃げ溝を約5mmを広げた。
開脚角度が大きいのでSUPER-BINO 150DXを搭載してもかなり安定している。
これで、観望会に持って行くことができる。
三波長太陽望遠鏡用の経緯台は無加工で搭載できた。
それで、生産中止によって新品の入手ができなくなっている、ビクセンのHAL-130三脚の中古を入手した。
本当はHAL-110かできれば70の方がSUPER-BINO 150DXを搭載しやすい高さなのだが、130でも搭載できない高さではなさそうと判断した。
写真などではペンタックス三脚のパチもんみたいに見えていたのだけれど、それは誤りだった。
早速SUPER-BINO 150DXの架台を搭載しようとしたら、方位微動突起の下部が太くて入らない。
鋳造品の強度を稼ぐための工夫じゃないかとは思うが、困った。
仕方ない、ヤスリの出番。
方位微動突起の逃げ溝を約5mmを広げた。
開脚角度が大きいのでSUPER-BINO 150DXを搭載してもかなり安定している。
これで、観望会に持って行くことができる。
三波長太陽望遠鏡用の経緯台は無加工で搭載できた。
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